これまで地下かんがい(暗渠排水)工事においては、暗渠溝を掘削した後にパイプを敷設し、その上にダンプ機構を有する運搬車両などに搭載した 疎水材を落下供給する際、細長く続く暗渠溝に対して過不足なく疎水材を安定的に落下・供給するのは非常に困難でした。 通常は止む無くミニショベルや人手による作業で均一に均すという非効率な作業をせざるを得なく、 こうした工数の追加によって工期が延びたり、工費がかさんでしまうとい問題がありました。
もちろんこうした問題を解決する手段も講じられてきました。例えばダンプ機構を有した運搬車に疎水材の収容容器を設けその直下から コンベア装置を介して暗渠溝に疎水材を落下・供給する装置などが利用されてきました。 しかし、これらの装置・機械はそれらを駆動する発電機やモーターなどの駆動源が不可欠であり、重量の増加や、疎水材の搭載スペースの減少、 さらに構造の複雑化による耐久性の低下など、作業効率や経済性の面で難点を抱えるものでした。
そこで弊社は、コンベア装置不要、構造も簡素で軽量、疎水材の搭載容量も増加、そして円滑な疎水材の投入作業が可能な装置を開発したしました。
この装置は、後方に設けたホッパー部に向けて底面に下り勾配をつけるとともに壁面にも傾斜をつけることで、 ダンプ機構付きの運搬車両の荷台を僅かに傾けるだけで疎水材が速やかに落下し始め暗渠溝に円滑に供給する事ができます。
また、様々な運搬車両に脱着自在且つ簡単に搭載でき、経済的で効率的な地下かんがい(暗渠排水)工事の実現を可能にしました。
そして、この底面と壁面につけた勾配による疎水材の自然落下具合、 それによってもたらされる投入作業の効率性と新規性が認められ特許を取得するに至りました。
※弊社の「投入くん」を模倣した製品の製造・販売はかたくお断りいたします。
もし発覚した場合は、特許権の侵害行為として然るべき対応をいたします。